カクテルの冷却に液体窒素を使用しています。通常フルーツカクテルなどは、絞ったジュースを氷で冷やすことが一般的ですが、同時にジュースに加水されてしまうことが難点です。液体窒素を使うことで、ジュースが水で薄まらず、果物の自然な甘みだけでカクテルを作ることができます。
またマティーニなどのステアタイプのショートカクテルも液体窒素を使ってお作りいたします。

比叡山の山麓、ちょうど大文字山の裏手に、喫酒 幾星の自社薬草園を管理しています。こちらでとれた新鮮なハーブや、生薬などの材料を新しい観点から、カクテルに仕立てています。様々な植物の繁殖限界である、北限と南限がちょうど交差する、京都ならではの多様な植物たち。季節の移り変わりを、カウンターの上で感じていただけます。

ハーブウォーターという言葉をご存知でしょうか。蒸留器を使って、ハーブティーの約10倍から100倍位まで香気成分を濃縮した水のことです。喫酒 幾星では、桐山製作所製のアロマ抽出器を、バーとしては初めて導入し、梅酒のような浸漬法では取り出すことができなかった、クリアな香りのフレーバーウォーターを作ることに成功しました。
これによって広がるカクテルの新しい世界も模索しています。